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プーリアの世界遺産を回る:第1日 バーリ(Bari)からトラーニ(Trani)

プーリアの世界遺産:第1日 バーリ(Bari)からトラーニ(Trani)
プーリアの世界遺産:第2日 トラーニ(Trani)からカステル・デル・モンテ(Castel del Monte)へ
プーリアの世界遺産:第3日 カステル・デル・モンテ(Castel del Monte)からグラヴィーナ(Gravina in Puglia)へ
プーリアの世界遺産:第4日 グラヴィーナ(Gravina in Puglia)からマテラ(Matera)へ
プーリアの世界遺産:第5日 マテラ周辺観光
プーリアの世界遺産:第6日 マテラ(Matera)からアルベロベッロ(Alberobello)へ
プーリアの世界遺産:第7日 アルベロベッロ周辺周遊(ロコロトンド、チステルニーノ、マルティナ・フランカ)
プーリアの世界遺産:第8日 アルベロベッロ(Alberobello)からポリニャーノ・ア・マーレ(Polignano a Mare)へ

今年も秋の海外遠征。春から夏は忙しくて代休がたまり、遠出を控えてお金も貯めた。なので、毎年よりちょっと長めに走ることにした。行き先は、フランス、中欧、そしてヨーロッパ核心部と走った後で、久しぶりに地中海方面、イタリア南部に行くことにした。

イタリアには、相方はずいぶん昔にヴェネチアに行ったことがあるが、自分はニースから自転車で走って行って、ちょっとだけ国境を越えてヴェンティミリア(Ventimiglia)という街に入ったことがあるだけ。そこで昼飯を食べて、ポルシェにぶつかって相手の車に傷つけて修理代払って帰ってくるという経験をしたことがあるだけ。滞在時間4時間くらいか。そんなのに、ローマでもミラノでもフィレンツェでもなくて、南イタリア、といっても観光客の多いナポリでもシチリアでもなくて、長靴のかかとの地帯、プーリア(Puglia, Apulia(英語))に行くことにした。はじめて日本に来た人が東京にも京都にも行かなくて、宮崎とか高知とかに行く感じか。しかし、ここには世界遺産が3つある。それをつなぐルートを考えた。大きな街がないから、自転車で走るのには楽しいはず。

ということで、見つけた一番安いチケットは中東のアブダビ経由。金曜夜に成田を発って、アブダビ、ローマを経由して、丸一日以上かけて、プーリア州の中心地バーリ(Bari)に到着。まずは電車で市内へ。旧市街の入り口にある宿まで歩かないとだが、ちょうど昼時なので、地球の歩き方に出ていたパン屋Panificio Adriaticoに寄って菓子とフォッカチアを買った。ここのフォッカチアは、結局今回食べた中で一番おいしいフォッカチアだった気がする。ヴィットーリオ・エマヌエーレ通りに沿って宿まで歩くと、壁にジョルダノ・ブルーノのプレートが貼られていたりしていた。

その日は暑くて、夕方まで一寝入りしてから旧市街観光。プーリアといえば神聖ローマ帝国フリードリヒ2世(こちらではフェデリコ2世)。十字軍に出かけてイスラム教徒と交渉でエルサレムを手に入れたり、ナポリ大学を開学してフィボナッチを後援したりした、今でも見習いたい皇帝だが、その皇帝が改修したノルマノ・スヴェヴォ城を見学。8ユーロ払ったが、改修中で見られるところはちょっとだった。

それからバーリのカテドラル。そして、バーリといえばサンタクロースでおなじみのサン・ニコラさんの遺骸があるので有名。そのサン・ニコラ教会を回る。サン・ニコラさん、今年ははるかモスクワ・サンクト=ペテルスブルグまで旅をしたらしい。あとは海沿いの夕焼けの景色を見ておしまい。宿には屋上レストランがあって、魚を食べながら景色を眺めた。

これでプロローグ終り。

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まずは空港から電車で市内へ。

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フォッカチアライフのスタートもバーリ。

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まずはノルマノ・スヴェヴォ城で寝ているにゃんことあった。シエスタタイムはにゃんこも休み。

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南イタリアといえば窓から洗濯物。ナポリだけではない。

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おばさんがプーリアのパスタ、オレキエッテを作っていた。

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サン・ニコラさん、イエーイ!

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左からノルマノ・スヴェヴォ城、サン・ニコラ教会、カテドラル。

第1日:

今日は日曜日だが、今週は木曜日まで晴れ時々雷雨という予報が続く。天気はどうしようもないが、雷は困る。しとしと雨よりもザッと降って止む方がよいが。空は雲が半分という感じ。

8:45にApulia Bike Tourの人(マテオ)と待ち合わせ。去年のGiro liberoはマルコだったから福音書書いた人が二人そろった。自転車を受け取り装備を確認。今年はメリダのCrossWayというハイブリッドバイク(日本で言うクロスバイク)。二人ともトップチューブが下がった女性用フレームだった。後ろにパニアをつけていると、だんだん疲れてくると脚が上がらなくなって乗りにくくなるので、このフレームは便利だった。コンポはシマノDeore、前後輪ディスクブレーキでこれは雨が降ったとき、制動力が落ちないし、調整が狂ってこないので助かる。ただ、泥除けがなかった。フロントサスは手元で固定・解除可能な優れもの。

旧市街は昨日のうちに見ているが、まずはホテルの裏手のノルマン要塞に行ってそこから正式スタートにする。時間は午前10時半くらい。今日は日曜日で、昼飯や水を買えるか心配だったが、お肉屋さん兼食料品店みたいな小さな店がやっていた。イタリアはフランスやドイツみたいに日曜日は完全に休むということはないようだ。イタリアの方が宗教熱心だと思っていたが、店が開くかどうかは別のようだ。

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ノルマノ・スヴェヴォ城前からスタート。自転車はメリダのCrossWay、女性用フレーム。

今日はトラーニ(Trani)まで70km走らないとだからさっさと進む。しばらくは海沿いの幹線道路だが、歩道に自転車通行帯あり。それも途中でなくなるが、路肩が広くてあまり不安なく走れた。灯台があるちょっとした岬で街を振り返る。バーリさようなら。このまま空港近くまでは海岸沿いを走るはず。

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バーリさようなら。お金持ちはクルーズ船で。我々は自転車で。

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おじさんが道端でウニをむいて売っていて、いかついおにいちゃんが買っていた。

途中まで快調だったが、途中で海沿いの道は工事現場になってしまった。どうやら海岸遊歩道を作っているようだが自転車では突破できず一本内陸の道を進む。さらに進んで川に突き当たった。受け取ったナビでは本道から外れて海沿いに進めることになっていたが、橋がない!撤去されたのか。地図を調べても、橋はずっと上流に行かないとない。どうしようか悩んでいると、川の向こうを走っていたサイクリストが自転車押して川を渡ってくる。確かに、川といっても水は無くて押して通れる。なんだかゴミだらけの川を渡って対岸へ。

ここからはナビの指示に従ってアウトストラーダの陸側を走って行ったが、ナビはジャンクションの出口の一方通行を逆走して海側に行くように指示している。ちょっとそれは怖いぞ。結局さっき渡った橋の近くまで戻り、アウトストラーダの下をくぐるトンネルを見つけて海側に出た。ふぅ。そこからしばらく高速の側道のような道を走るが、本当はここを走りたいのではなくて海沿いの道に出たい。私有地かもしれない細い道を突破してようやく海沿いに出れた。ようやく正規ルートに復帰できた感じ。ふぅ。バーリ脱出は今回の旅で苦労した区間の一つだった。

海沿いの道はサイクリストがちらほら。これまで走ったヨーロッパはツーリング系の人が多かったが、イタリアはローディーが多い。しかし、おっさんが多い。日本と違って女子や高校生は見当たらない。

昨日到着した空港が近づく。滑走路の反対側に回り込んで、ターミナルビルを向こう側に見ながらフェンス沿いに走った。滑走路の端に着くとアリタリアのジェット機が離陸するところ。「8日後には、飛行機の中で『帰りたくないね』と言っているね。」「いや、雨ばかりで、『来なければよかったね』と言っているかもだよ。」さてどうなるでしょう。

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空港の滑走路脇を走る。アリタリアのジェット機が離陸する。一週間後にはあの飛行機で帰るのか!今からちょっとさびしい。

滑走路から離れて、オリーブ林の中を内陸に向かう。ふとみると林の中に丸い石造りの建物がある。トゥルッリ?アルベロベッロのトゥルッリと違って屋根はとんがっていたないし、灰色の石の色そのまま。おそらく農家の納屋なんでしょう。

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トゥルッリ?に遭遇。

緩やかな登りを走っていく。途中何本も線路を越える。ローカル電車っぽいのと新幹線みたいな立派な線路と。さっき並走していたアウトストラーダも越えた。農道という感じの道だが、道端にはちょっとゴミが多い。

徐々に次の目的地のビトントの街が近づく。普通、田舎道はゴミが少なくて街中は多いものという感じだが、この辺りは逆のようで、街に入ると道はきれいになる。倉庫や住宅の並ぶ地域を過ぎて街に入っていく。街の手前はちょっと急坂。ヨーロッパはディーゼル車が多いので、街の手前の急坂で低いギアのバタバタ大きな音で後ろから迫ってくる車がいてどんなでかいのに抜かされるのかと思ったらフィアット・プントだったりする。

時刻は昼過ぎ。なんだか歩いている人が多い。音楽が聞こえて、ショッピングストリートは閉鎖されてお祭りをやっているようだ。なぜかサンバが流れて、サッカーのブラジル代表のユニフォーム着た団体や、反射ベスト着た整理スタッフ?も踊っている。直進できないので迂回して旧市街へ。この街にもフェデリコ2世の要塞がある。その要塞の脇を抜けて旧市街へ。昼休みの時間に入ったせいもあるかもだが、急に静かになった。カテドラルがある旧市街で空いている店があったら何か買って食べようと思ったがこちらは店が皆閉まっていた。

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ビトントの街はお祭りをやっていて賑やかだった。なぜかブラジル代表のウエアの団体がサンバを踊っていた。

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ビトントの城、Fossato del Castello前。

旧市街を抜けて幹線道路に入り街を脱出。しばらくしてまた農道みたいなやや細い道に入る。このあとしばらくオリーブ畑の中を走る。ちょっと広場になったところで一休みして、持ってきた補給食と昨日バーリで買った菓子などで昼ごはん。ここまで30km強で、登りもあって結構走った感じだがあまり進んでいなくて残念だった。日没までにトラーニにたどり着けるか!?

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オリーブ林の中をひたすら走る。

次の街、テルリッチ(Terlizzi)もフェデリコ2世の城塞とカテドラルがある。ローマ通りという道は片車線歩行者天国になっていたが、昼寝の時間には誰もいない。街中に入ってもほぼ誰もいない。街の中心にはヨーロッパではビッグベンについで高いという時計塔がある。そうかなあ、プラハとかもっと高そうなのがあるような気がとか思いながら見上げて写真を撮り、一休みして街から脱出。行く手に黒雲が広がり、雷鳴も聞こえる。時々雲の中が光っている。あれにはひっかかるかなあ。

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テルリッチの街。ビッグ・ベンの次に高い?時計塔。

ここからもオリーブ畑が続き、さらに高度を上げていく。次の街、ルーヴォ・デ・プーリア(Ruvo di Puglia)に向かって最後の急坂を登る。この辺りでナビのバッテリーが切れそうになってきたので、最後トラーニに入ってホテルまで案内してもらうためにスイッチを切った。あとは地図を見ながら進む。ナビのいいなりに走るよりそちらの方が楽しいに、全体像がわかって良い。

ルーヴォの街に入り、旧市街に向かって右折する。カテドラルへの右折を一旦見逃してちょっと戻った。まだお昼寝タイムが続くので街は誰もいない。いるのは観光客だけ。カテドラル前で補給する。このカテドラルが今日の最高地点で、あとは下り。旧市街を抜け、海を見下ろす斜面を下り始める。相変わらずオリーブ林だが、いく手に海を望める。海への下りだ。

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ルーヴォの昇天の聖母マリア聖堂。

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わんこが生生しい骨を加えて通り過ぎた。

途中、ちょっとだけ幹線道路を走る。幹線道路もゴミが多いなあ。少し、コンスタンティンという映画の地獄の風景を思い出した。幹線道路をはずれてまた農道へ。まっすぐ走る幹線道路と違ってこちらは地形に沿って登ったり下りたり。そして、道沿いには朝見たのと同じようなトゥルッリ?が並んでいる。マスタバみたいに二段になったのもある。オリーブはあまり視界を妨げないので林の中といっても広々した感じで気持ちがよい。あとはゴミさえなければという感じ。

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広々した景色の中、ときどき枝を広げた木が立っている。たいてい、屋敷の入り口とか。

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葡萄棚に大きな黄色の葡萄。

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オリーブもなっている。

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サボテンの実も。

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トゥルッリ?三段のもあった。

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海に向かって下る。

大きな岩が道端に二段に積まれている道を走った。この向こうはなんなんだろうと登って覗いてみたら、大きな採石場の穴だった。昨日飛行機から見たような気がする。どんどん下って、再び高速を越えて、線路に突き当たる。道を確認し、踏切を渡る。まっすぐ行こうと思ったら一方通行だったので、環状通りをぐるっと回って海に出て、海沿いに宿に向かった。ホテルは港のそばの海沿いのはず。バーリ以来の海岸走り。ちょっと風があるが気持ち良く走って、いつのまにか港のはずれにあるホテル前にゴールインしていた。結局雨にあたらず、日没前にゴールインできた。お昼寝タイムも終わっていて、海岸通りは人でいっぱいだった。

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地面に穴をあけた石切場の横を抜けた。

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アウトストラーダと線路を越えて、市街地を抜けて海に到着!

宿は旧市街から港を挟んで対岸の昔の修道院で、我々の部屋は離れみたいなテラスのある部屋で、テラスから対岸の要塞や教会が見えた。チェックインして自転車を片付けたりしている間に日没になり、洗濯とシャワーを済ませて街のトラットリアでサラダとパスタと食べて今日はおしまい。ご苦労様でした。

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トラーニの旧市街の対岸の宿に到着。暗くなる前にたどり着けた。


プーリアツアーの第1日はバーリからトラーニまで、海から丘を登って下る76km。ちょっと道を探すのが大変だ
ったりしたが、心配していた雨にも降られず無事到着。昼間は暑いが、雲が多い分日差しに焼かれることなくちょうどよい気候だった。

(2017/09/24, 76km, 獲得標高318m)

テーマ : 自転車
ジャンル : 趣味・実用

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プロフィール

@たまりんど

Author:@たまりんど
僕の人生は長い上り坂を上っておいしいものを食べるためにある!

ストイックなローディーと違って、上り坂はお腹を減らすためにあると思っている自分たち(自分と相方)。B級グルメ目的のポタリングがだんだん長距離になり、山を求めてでかけるようになりました。
小径折りたたみは理想的です。車でも電車でも簡単に運べて、どこからでもスタートできる。景色を見ながら、いつでも止まれて、写真を撮ったり観光したり。ゆっくり走ってロードに抜かれても気にならない。それでも、2台の小径(KHS F20RCとBike Friday Pocket Rocket Pro)は結構どこまででも連れて行ってくれます。「峠」を越えて違う景色へ。山の向こうには何があるのか?おいしいものはあるのか!?

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