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熊野古道サイクリング:第1日 白浜〜高原〜近露

熊野古道サイクリング:第1日 白浜〜高原〜近露
熊野古道サイクリング:第2日 近露〜本宮〜新宮
熊野古道サイクリング:第3日 新宮〜那智〜太地
熊野古道サイクリング:第4日 太地〜古座川〜潮岬〜串本


年度末恒例、春の有休消化サイクリングは、昨年の伊勢詣につづいて熊野詣。三重県の南の和歌山に行くことにした。熊野古道はもちろん自転車で完全踏破は不可能だが、都からの参詣者の主要路だった中辺路と海岸沿いの大辺路は国道311, 168, 42と並行していて、一部は現在の車道とも重なっている。そこで、なるべく昔の参詣路に沿って走ってみる。国道はそのまま走ってもつまらないのでなるべく旧道を行くことにする。2012年には熊野古道ロングライドというイベントもあったようだ。水害の被害もだいたい復旧しているよう。では、いざ常春の国マリネラ、じゃなくて和歌山へ。

新大阪駅のくろしお乗り場は向かいに白浜の大きな看板がかかっている。GO!GO!その先は長い。天王寺を経て和歌山まで1時間、そこから御坊、田辺を経てさらに1時間半。ふぅ。しかし、和歌山で自由席に大勢乗り込んできて通路もいっぱいになったし、和歌山県内各駅では駅員さんたちが総出で出迎えをしていた。さすが土曜の朝で観光気分が盛り上がる。

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岩代・南部あたりを走るくろしお車内から太平洋を望む。

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白浜駅。このおじさんは結構あちらこちらで見かけた。

白浜スカイライン(標高120mくらい)
激坂度 ★☆☆☆
山奥度 ★☆☆☆


白浜に着いたらもう10時を過ぎている。今日は旧中辺路町の近露まで走らないとなのでちょっと気が急くが、まず自転車を組み立てて白浜観光に出かけた。駅前にはめはり寿しのお弁当屋さんがあったので買うか迷ったが、あとでいいだろうとそのまま前進。白浜温泉方面に向かい、途中の大浦で左折、ここから白浜スカイラインのちょっとの山越えで最初の目的地、三段壁へ。低いけれど旧な坂道を荷物を積んで越えるのは結構しんどかったが、峠を越えた跡の海はそれなりに感動。三段壁の方は、海からせり上がった崖はたぶん高いのだと思うが、比較するものがないのでいまいちスケール感がわかなかった。

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白浜スカイラインを越える。途中、南紀白浜空港の誘導灯の下をくぐった。

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三段壁に到着。スケール感がイマイチ伝わらない。

次は千畳敷。三段壁の上も千畳敷らしいので、たぶんつながっているんだろう。しかし、三段壁の上とは色が違った。ここから坂を下って白良浜へ。白浜のシンボルの白い浜。今は砂が流出してオーストラリアから砂を入れているらしく、昔はもっと白かったようだ。残念だが、今でも十分気持ちがよい白さ。ここで紀伊半島の紀伊水道側にタッチ。ここから東の熊野灘方向に向かう。

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千畳敷。明らかに千畳以上ある。

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駐車場にはサービス満点のにゃんこ。

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白い白良浜。昔はもっと白かったらしい。

途中、お腹が減ってフィッシャーマンワーフに寄って鯛茶漬けとしらす丼を食べた。鯛はコリコリしていたし、しらすは釜揚げだったがぺちゃっとしていなくて美味しかった。よいところで食べれた。なので駅前の弁当はパス。そのまま国道42まで走り、国道には入らず対岸の県道220で富田川の左岸を遡ることにする。

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鯛茶漬けとしらす丼で昼ごはん!

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温泉街には日本にはめずらしくロータリーがあった。

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めしとみかんというコンビネーションの店も。

川岸には白梅の林が続く。梅はさすがにほぼ終わっているが、わずかに花が残っている。しばらくのどかな川岸の道を走り続けると川の方に長い冠水橋が見えてきた。これを渡って右岸に行くのだが、この橋がまた狭い!荒川、四万十川、越辺川といろんな冠水橋を越えたが、長くて細いこの橋が一番怖かった。

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梅の季節の終わり際。このあたりは、実はみかんは少なくて、梅が多い。

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富田川の怖い潜水橋を越えた。

渡った先を右にちょっと走ると、熊野古道探訪最初の王子、稲葉根王子にたどりつく。水垢離の碑と小さなお社。坂本冬美の植えた木(この辺の出身らしい)。かつては上皇や公家が休んだり儀式をしたりした熊野古道のステーション。ここからいよいよ熊野古道中辺路だ。実際の中辺路は田辺から峠を越えてきて、ここからはしばらく川沿いの道。自転車でもフォローしやすい区間。昔の人は水に入って対岸に渡ったが、我々は次の橋を左岸に戻り、一ノ瀬王子、また反対に渡って鮎川王子と王子の跡を訪ねる。社があったり、石碑だけだったりいろいろだな。景色は平地から山間の谷に変わってきた。

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稲葉根王子の脇の水垢離の石碑。昔の人はわざわざ濡れて川を渡ったらしい。苦労しないと散々詣ではない。

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そして稲葉根王子。王子シリーズ第一弾。

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お堂の残る一之瀬王子。

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鮎川王子へ。

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今度は木造の潜水橋。

中辺路は現在の国道311に並走しているが、今日はなるべく国道を走らないのが方針で、旧道があればそちらに入る。左岸の旧道の跡は右岸の旧道へ。清姫の墓までは旧道を行けるが、その先は滝尻王子まで国道を行くしかない。風が出てきて吹かれると怖い。

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徐々に山の景色になってきた。

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滝尻王子に到着。多くの人はここから歩き始める。

熊野古道はここから尾根に登っていくが、国道は川沿いを走り続ける。時間があったら滝尻王子(多くの人はここから歩き始めるそうです)から少し古道を歩いて胎内くぐりとか乳岩とか探訪しようかと思っていたが、2時にはここを通過の予定がだいぶ時間が過ぎている。補給食だけ食べて出発。国道の長いトンネルは回避して、右の歩道を走っていくと、自然と旧道に入り込む。旧道が現国道に合流してしばらくいくと栗栖川の街。そこから右に入って坂を登り始める。

高原熊野神社・霧の里高原(標高320mくらい)
激坂度 ★★★☆
山奥度 ★★★★


さっき別れた熊野古道と再会するために尾根まで登っていく。ここはこの旅一番の激坂だった。ゆうに15%以上ある坂を荷物を抱えて登るのはけっこうしんどい。思わず★×3にしてしまった。尾根にたどり着くと傾斜はゆるくなるが、まだまだ登る。時間もきびしいからやめようかと思ったが、ここまできたらあとちょっとと登り続ける。右側の谷底も見える。やがて集落が見えてくると、次の目的地の熊野高原神社に到着!外国人のカップルがお参りしていた。

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途中で出会った熊野古道。本来はこちらを歩く。

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南の谷を見下ろす。紀伊半島は山深い。

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高原熊野神社まで到着。

その先の霧の里高原からは311側の谷が見下ろせる。ずいぶん登ったものだ。しかし、ここからの景色は苦労して登って良かったと思わせる。熊野古道は直進するが、そのうち遊歩道になって自転車では走れない。地図では道路が国道まで繋がっているのだが、その道路には「車は通れません」という立て札が。我々は車なのか。まあ、いざとなれば押せばよいやと下ってみた。

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霧の里高原からの景色。これをみるために登ってきたようなもの。

たしかに軽トラ以上の車は下れないかも。軽トラも高度な車幅感覚がないと脱輪しそうだし、杉の枝も積もっている。登るのも下るのも辛いが、最後まできっちり舗装されていた。一気に下って(ゆっくりだけれど)、国道に戻った。ここからもなるべく旧道を走り、福定の集落へ。

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地元の軽トラ以外の自動車は通行できません。

逢坂峠(旧道トンネルまで、標高410mくらい)
激坂度 ★★☆☆
山奥度 ★★★☆


ここから今日最後の難所、逢坂峠を越えることになる。現国道も旧国道も長いトンネルだから、旧国道を行こうと旧道を登り始めたら、「逢坂隧道は全面通行止め」の看板。横には木材の運び出しで通行止めの表示だが、「本日解除」のシールが貼ってある。よかった!今日は通れる。時間はもう5時近いがんばろう。宿からも到着時間を尋ねる電話がきた。「あと30分か45分かですねえ」がんばろう。日が沈んでいく。

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逢坂トンネルは通れない!?今日は通行止め解除!?(と思ったら実は通れない)

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林道は、本気で林業の道だった。

ここからの登りは急ではないが長かった。深い山の中、新道の車の音さえも寂しさを紛れさせる。道は一本道だから迷いようがないが心配になる。トンネルまでたどり着けばあとは下りだ!!あと少し!!もうちょっと!!

トンネルの坑口が見えてくる。ふぅ。っててええええええ!!!!

立派なフェンスで坑口が封鎖されている。バリケードがあって車を通さない、というレベルではない。歩行者も自転車も入って欲しくない感ありあり。だって、本日解除って書いてあったじゃないですか!!あまりに脱力で写真を撮るのも忘れた。もうすっかり日は落ちた。フェンスには鍵がかかっている。もしかしたら開いているかと思ったがそういうことはなかった。日によってはあけることがあるのかもしれないが(セメント流して埋めているわけではないから)、これは厳しい。

あとは、満月の下を走るだけ。6時も回ってしまって、この先にあった牛馬童子像とかなんもかんもなし。それでも、どうにか真っ暗になる前にへとへとになって、最後に日置川を渡って民宿ちかつゆにたどり着きました。

こちらは温泉も併設。外のバックパッカー用施設では自炊のケベックから来たカナダ人が泊まっていた。歩いている人は外国人が多いな。夜の温泉鍋は、温泉のアルカリで豆腐がとけて豆乳になって肉もとてもまろやかになっていました。ビール飲んだら死んだように寝ました。

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ようやく民宿ちかつゆにたどり着いてご馳走になった温泉湯豆腐鍋。アルカリで豆腐がとけて豆乳鍋になっている。


といわけで、最後に大トラブル!?に見舞われたがなんとか無事に中辺路の中間地点にたどりついた。白浜観光を入れて60km強走った。獲得標高も1000m行っている。特に高原の坂はきつかった。後半の逢坂峠も疲れていたし暗いしでけっこうきつかった。国道311はかなりの区間旧道ありで、あまり交通量を意識しないで走れた。国道だけ走ってくればずっと早くつけたと思う。
(2017/03/11)

テーマ : 自転車
ジャンル : 趣味・実用

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プロフィール

@たまりんど

Author:@たまりんど
僕の人生は長い上り坂を上っておいしいものを食べるためにある!

ストイックなローディーと違って、上り坂はお腹を減らすためにあると思っている自分たち(自分と相方)。B級グルメ目的のポタリングがだんだん長距離になり、山を求めてでかけるようになりました。
小径折りたたみは理想的です。車でも電車でも簡単に運べて、どこからでもスタートできる。景色を見ながら、いつでも止まれて、写真を撮ったり観光したり。ゆっくり走ってロードに抜かれても気にならない。それでも、2台の小径(KHS F20RCとBike Friday Pocket Rocket Pro)は結構どこまででも連れて行ってくれます。「峠」を越えて違う景色へ。山の向こうには何があるのか?おいしいものはあるのか!?

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